「普通」とは何かを考えた日

4月1日はひさしぶりに復活した残響塾のプレゼンイベント「PrsnT」。
残響塾では、音楽を通じて多才多様なメンバーで構成されるまさしくバンドスタイルでイベントを運営されています。
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この日は、いつもは主催者側の塾長・虎岩正樹さんが話されるという事で行ってまいりました。

残響塾

虎岩さんは自身の経歴からお話されて、その内容は「普通」って何?と考えさせられる内容。

一応「普通」というのは大多数の人達の多数決で決まりそうなものだけれど、それを判断する人それぞれの主観で「普通」の定義が違っているように思います。
生まれた土地・年代・家族や周辺の環境等、判断に至る背景もいろいろと関わってきますよね。

お話を聴いていた方の中には子供の頃両親が離婚されていて…父親とは数ヶ月に一度会えるというのが、その人にとって普通な日常だったそうで。
田舎で育った自分の場合、例えばサザエさんの中で波平さんとマスオさんが電車通勤で会社に通っているのって、子供の頃の自分にとっては普通じゃない非日常的なシーンだったんだけど、都会の子供にはやっぱりあれが日常的なシーンだったのでしょうか…

地元の産業を守るために、難しい課題に向き合わなければならない人
進学・就職するために地元を出て、自分の道を切り開く必要がある人
地元にある高校・大学を出て、大企業に就職してそこで自分の生活を守らなければならない都市部の人
逆に地方に可能性を感じて、都市部を離れて地方に進出する人

これらは環境だけでなく、生まれた時代によっても変わってくるでしょう。
人それぞれの状況は違うので、安易に「これからの時代は変化していかないと生き残れない」とかも言えないですし…

自分はあの人にはなれないけど、自分になれるのは自分だけ。
履歴書を書くのでは無く、自分の伝記を書くように、次のページを読ませたくなるように、どこを自分の1ページとして見せるのかは自分で決める。

佐賀という田舎・福岡という地方都市・そして首都圏の三箇所で過ごした自分にとって、これまで出会ってきた方々や考え方や出来事は、もう誰もかも、何もかもが普通には思えないので、今日の虎岩さんのお話は、本当にスッと心に入ってきた感覚でした。
今の自分が成長するためには、様々な人達のバックグラウンドや現在共有している環境を理解して接する事が重要なのかなと感じています。
先日4月26日に誕生日を迎えまして、自分の至らない所も日々実感していますので、ますますそういう想いが強いです。

子供の頃から筑後川を見て育ってきたので、今でも隅田川を見ていると、落ち着いていろんな事を考えられる時があります。
人それぞれそういった場所があるんだろうなと思いつつ、自分も日々邁進してまいります。


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