都知事選の現実と、インターネットの可能性

2月9日は都知事選。政治の話をこのブログに持ち込むようなスタンスではないので誰に投票したとかは書きませんが、夜には六本木のクラブで開票結果を観ていました。

今回、ペパボの創業者である家入一真(家入かずま)さんがかなりネットを活用して都知事選に挑んでいたので興味を持っていた訳ですが、開票速報が始まった途端に舛添さん当確を知りました。またその得票数の差にも驚きました。

自分が当たり前のようにアクセスしている情報は、ネットを見ないもしくはネットを観てても興味無くてアクセスしていない人にとっては結構当たり前じゃないと痛感。これって、インターネットをベースにしてお仕事している自分にとって結構重要な事。

あと、某記事に出ていた「若い世代の声で上の世代をびびらせたかった」というこの時の発言だけで(その場で今後について有意義な発言がされていたにも関わらず…)
家入さんに対する批判的な声も聞こえてきたり、そういった声を聴いただけでも、ネットに記事が出ていても自分が興味ある所しかアクセスしない人が多いのだろうなと思う所も有り。

その反面、自分も他の情報に目を向けられていなかったという反省もあり、何とも言えない気持にもなりました。

問題としては、家入さんの政策の中には高齢者についての政策も有ったにも関わらず、全面的に「若者」がキーワードになってしまっていた点なんだろうなと。twitterやツイキャスやその他いろいろインターネットを駆使する事は有益ではありましたが、それで若者中心となってしまってたので、伝え方の部分で他に何かできれば良かったんだろうと思います。
巣鴨練り歩きしての高齢者との交流とか、良いツイキャスだったと観てて思いましたが…他にももっと何かが必要だったと。

また、この日は家入さんや高木新平さん達から下記の発表も有りました。

新東京計画始動 | インターネッ党

#01 都知事選で家入かずまが掲げた120個の「#ぼくらの政策」のうちできるものを勝手に実現していく。
#02 未来を構想して、実行できるネットコミュニティをつくるため、機関誌となるメルマガを発行する。
#03 新しい東京に変えていくため2020年までに東京23区全ての区長選立候補者を擁立していく。

今後については現実的に難しそうなものはあるものの、個人的に興味を持った#01のように、Webサービス使って世の中を改善していく事はこれからできるだろうし。

家入さんは自分から積極的に外に呼びかけて、無理に興味のない人達の時間を奪うようなやり方では無く、興味ある人が彼に集まってくるような人柄だと傍から観てて感じてます。なので時間はかかるとは思いますが、何事も始まらないと進まない訳で。
ここで終わりにせず、こういった事をひとつひとつ皆で一緒に経験をしていくのも大切ですしね。
今回が終わりではなくスタートだと個人的にも思っていただけに、この日の発表は楽しみになりました。

今回改めて思ったのはネットの力はまだまだ。
もちろん、88936人もの人を動かしたのは事実。1人の人生の中で何かを変えられたのならそれはすごい事…ただ、それ以上に都民に影響を与えた他の候補者には到底及ばなかった。

例えば、ネットで面白い記事見つけたり、良い音楽見つけたり、興味深い活動を見つけたり、最初はニッチだったものが、その輪が広がっていくのを目の当たりにして、いつしか「これってもうみんな知ってるよね」「結構当たり前になってきたよね」という事が、案外当たり前ではないという現実。気を付けないとですね。
逆に言えば、ネットの活用についてはまだまだ先があり、これからもその可能性をもっと模索していく必要があるなと実感させられた都知事選だったと思います。

最後に、六本木のクラブにご年配の方も来られてて、家入さんとお話している姿に、今後の希望を感じました。


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