画面にタッチして反応が無いのは故障?CSS Nite Shift6に参加して感じた「先入観」

先日12月15日(土)CSS Nite LP, Disk 25:Webデザイン行く年来る年(Shift6)に参加してきました。

CSS Nite LP, Disk 25

各詳細はフォローアップが出てから、年末年始のお休みでまとめられればと思います。その前にひとつ感じた事。自分が捨てるべき「先入観」について。

長谷川恭久さんの基調講演で話されていた、ここ数年の「写真を撮る」という行為自体の再定義。
一昔前なら、ごついカメラで写真を撮って、町のカメラ屋や写真館で現像してもらい、アルバムに収めて皆で見ると行為。それが、スマホで撮って、ネットで上げて、みんなで共有という行為に再定義されている。

PC周りにおいては、ここ数年OSではWindowsからAppleやAndroidへのシェアの割合の変化、デバイスではPCからスマホ、タブレットへのシェアの割合の変化が起こった。
デスクトップPCでマウスを駆使しながら制作を行っている現在のWeb制作者たちの環境も、普通の人達がWebを使う環境とは離れてしまっている中、「Web制作」自体も再定義が必要とおっしゃってました。
結構デスクトップPCでマウスを使ってWebを見るという「先入観」は危険なものですね。

この後、マイクロソフトの春日井良隆さんによるWindows8で登場したモダンUIのお話や、原一浩さん・矢野りんさん・坂本邦夫さんがデザイントレンドの中で、モダンUI風デザインについて言及。
あのフラットなデザインだと、クリックできると思ったのに意外にクリックできないとか、見出しとボタンの使い方とかのデザインにまだまだ気を使いそうです。ドロップシャドウが入っていればボタンと分かるんですけど…ここでもこれまでの「先入観」を捨てる必要があるのかなと。

春日井さんの発表の中では、30年前にマウスが登場した時に起こった批判的なコメントを見る事ができました。
今では当たり前のように使っているマウスですが、キーボードでPCを操作していた時代にマウスが登場した当初は、こういったデバイスが使えるのか?みたいな批判的な意見があったようです。これには結構驚きました。

矢野りんさんのお子さんが、テレビをもタッチして操作しようとしているというお話を聴くと、これからはタッチできないディスプレイはディスプレイでは無いという時代も案外早くやってくるのかも。
タッチして操作するデバイスは元々ATMとか幅広い所で使われていますし、PC画面でタッチ操作できないというのは、PCを使わない人にとっては意外なのかもしれません。
スマホやタブレットに慣れた小さい子や、PCを使わない高齢者にとっては、PC画面にタッチして反応が無いのは故障と思われても仕方ないのかもしれませんね。

デスクトップPCとマウス。そういった環境自体が実はいずれ特殊な環境になっていくのかも…?
デスクトップPCの前でマウスを使って日々Web制作をしている自分も、いろいろな「先入観」を捨てる必要があるな、と感じた一日だったと思います。


コメントは受け付けていません。